BIBLIO POST 7(awaiya books)

ひとり一冊、5分くらいで、本を紹介しあうはずが3時間経っていた、しずかにあつい、冬の夜。
本編はおしまいのあと。本をめぐるはなしがあっちへこっちへつづく、おまけの雑談です。
みなさま、おつきあいいただきありがとうございました。

< 登 場 人 物 >

(最近読んだ一冊)
み)みなも / みなもとだよりとawaiya books / 老アラサー
一)一瀬大智 / とおくを描くひと / フットワークの軽い出不精
さ)さっちゃん / awaiya books / ヤングフェアリー
ヒ)ヒロハタジュンヤ / グラフィックデザイナー / 燃えるクールガイ
ど)どいちゃん / オフィスレディ / 真っ向文化系レディ

→ 前書きと<0. 雑談:紙とか文庫本とかのはなし>
→ <1. プラネタリウムのふたご(著:いしいしんじ)/ みなも>
→ <1.5 雑談:みかん休憩>
→ <2. 極夜行(著:角幡唯介)/ 一瀬大智>
→ <3. 春の窓(著:安房直子)/ どいちゃん>
→ <4. 夜は、待っている。(著:糸井重里)/ さっちゃん>
→ <5. Chineasy(著:ShaoLan Hsueh)/ ヒロハタジュンヤ>
→ <6. その、もう一冊のはなし


<7. 雑談:本のまわりをあるく>

一)全部違う本ですね。
ど)全然違う。
み)うん。
ど)すごい。
さ )… めっちゃ面白いですね、今回。
み)えー良かった。私は、、私はめっちゃ楽しい(笑)

一同:(笑)

 

 

 

み)一人で本屋いったらだいたい、一応全部は見るけど、重点的にここを見るとか、気にするところが結構、決まってるじゃないですか。
書店へ行っても、こういう(ヒロハタさんが紹介をされたような)かんじの本があるところとか、私はけっこう、スッて行ってるな、、むずかしそう、と思っちゃって、

ど)自分に関わりがない、というか、

み)そうそう。
(じぶんがふだん読まないジャンルの本について)どの辺を楽しんだらいいのかわからへんっていう感覚やったけど、あっなるほどなるほどって、自分と地続きのとこにあるんやなってわかって、なんかすごい、、、、いいですね。すごい。ありがたい。おもしろい。

いやぁ、すごい。いい会でした(笑)

 

ど)(ヒロハタさんに対して)デザイン系の本以外やったら、どんなジャンルの本…?

ヒ)でも、結局、読むのはファッションとか、建築とか、、そのデザインに、

ど)関わりそうな。

ヒ)あと、哲学とか、、、

ど)哲学、、
み)哲学、、

さ)あ、きょうはじめて哲学って書いてある本を買いました。

一同:(笑)

み)タイトルに哲学が入ってるってこと?

さ)タイトルには入ってなくて、、本のこのへん(帯)に、哲学的な、、思考のなんちゃら、とか、、、
考えるっていうことを考えるっていうか、考えるってなんだろう?みたいな、、それは、ほんとに考えているのかい?みたいな、本を買いました。

わたしはそういうこと考えたことがなかったから、でもそういう、それだけのことを考えて本にしてくれてる人がいるって、こら読まなあかんと思って、、

 

一同)(笑)

み)動機がすごいね(笑)

さ)わたしはそういうのって説明するのも下手やし、考えることがあんまり、、好きじゃない、のかな。あんまりしなくてもいいと思ってて、考えなきゃいけないみたいなことをあんまり感じたことがなくて。
そのときそのとき、感じたことの積み重ねで、いろいろ、できるかなあと思ってるから、、(笑)
考えるって、どういうふうにしたら考えれるっていうのがそこに、今日買った本に書いてあるんで、まだ読んでないんですけど、そう、おもしろそうやなあって思って。
どうやったら考えれるんやろうって。わたしも、考えれるようになるんかなあと思って、、

み)その本を読んだ後のさっちゃんとしゃべりたいなあ、

さ)めっちゃ変わってるかもしれないです(笑)

一同)(笑)

み)そういうときが来たんですね。

さ)はい(笑)

 

 

み)いままでは本って(本であるということだけで)信頼があったけど、本もものによるんやなっていうのを最近それこそ思ってきて、、やっぱ出版社として作らなあかんから作ってる本っていうのもけっこう市場にはあるんやなっていう、こととか。実際その本の価値?ってどういう、、本ってなんなんやろう?っていうのを最近、思ったりとかしますよね。

や、別にそんな思い悩んではないけど、(笑)
そんなにも新しいものはいるのか?とか、うん。いろいろ、考えます。

一)毎年何百冊って出版されてるのに、知ってる、見に行く本って数冊ですよね。

ど)図書館とかいっても、まだ読んでない本がこんなにあるっていうのがすっごい、、
そんでけっこう決まった作家しか読まなかったりもする。冒険しなあかんねやろな、とか思ってるんですけど、

み)めっちゃ売れた本がめっちゃいいかって言ったら多分そんなわけでもないんやろうなって思ってて。最近、夏葉社さんっていう、一人でやってる出版社さんのことを知って、
(本を)少部数で作ってるんですけど、その人は、自分が作った本、出した本が、ブックオフの100円コーナーとかには入って欲しくないみたいなことを言ってて。

ブックオフ、久しぶりに行ったら、めっちゃ売れた本って球数があるから、そりゃそうなんやけどすごい安い価格で出てて、、、
何も答えは出てないけど、それに対してちょっとひっかかってるというか、それはどうなんかなあ、
出版業界というか、本のやりとりというのは、どういうかたちがいいのかなあ、みたいなことを
現状もあんまり知らないけど、すごい気になってるかんじはありますねえ。

ヒ)(みんなの話を聞いてて)僕はそういう、(本とか読書への)思いみたいなのが全くないなあと思って、、
(本とか読書は)ほんとに知識欲を満たすためのもんやから、なんか、いいなあ、と思いました。(笑)
じぶんにはそういうのないって思って、全然温かみないなぁと思って、、(笑)

ど)男性、そういう方多くないですか?実用書じゃないと読まないとか。あんまりフィクションを必要としてないんやろうなぁって思いました。

ヒ)あの、どの本も嫌いとかではないんですけど、
でも、ちょっとこれは受け付けへんなっていうのは、自己啓発系の本ですかね。

なんか、頑張らなくていいっていう本が平積みされてて、その半年後ぐらいには、頑張れ!みたいな。

一同:(爆笑)

 

 

さ)その時読みたいほうを取りなさいみたいなかんじなんですかね?

ヒ)ほんま気持ちの持ちようやん、みたいな。

ど)1回そこに引きずられた私はなんやってんみたいな(笑)

一同:(笑)

み)あれ読むのにはなんかこう、、かなり引いた(離れた)距離から読まないと、こう、、

ど)そういう考えもあるのね~ぐらいじゃないと、

み)でも最近、本みても、これはもう分かってるわ、みたいな。

ど)知ってるわみたいな?

み)自己啓発系はけっこうそういうことになることが多くて。
それでもしかしたら、細見さん(*この会の会場、エレバティの店長。本めっちゃ読んでそうなのにほとんどまったく読まない、この会からいちばん遠いと思われる人)はけっこうそういうかんじなんかなって思って。
私は色んなこと本から学んだのに、なんでこの人は本1冊も読んでないのに、その言葉が出てくんねんって思ったけど、なんか、たぶん、

ど)読まんでもいいんでしょうね。

み)そうそう。なんか、ある。わかる?んー、なんなんかね…ずっと不思議なんですけどね、彼の存在は、、、(笑)

一同:(笑)

み)不思議なんですよねぇ。

ヒ)どっから収集するんですかね?

一)インターネット…?

み)いや、わっからん。でもすごいでほんまに。こう考え、視点の多さが全然違う。いっこのことに対してなんか、、、もう、すごい!(*すんごく力強く話しています)
けど、なんでそうなってるのか分からへん。
うーん、解き明かしたいなって思ってるんですけど(笑)

一同:(笑)

ど)吸収する側じゃなくって、逆に書いたりする側が向いてるというか、、、?
たぶん本人はなんにも思ってないから、ふつうに(無意識に)やってはるけど、、

み)そうそう。教祖なれると思うもん。

 

 

一同:(爆笑)

ど)なんかエッセイとか読んでみたいですけどね(笑)

(笑)

み)私も読みたい(笑)

さ)読んでみたいですね(笑)

ど)なにか気づいたこととかを、

み)この1個に関して、どっから見てんねん。
書いてほしいですね。noteとか、始めへんかな?ほんとにね。



本一冊持ち寄って、めいめい話すだけの夜。
それぞれの話が終わってからも、それぞれの、本のはなしがめぐっていくふしぎな時間。

それぞれに、それぞれが手にしたことのない本を持って、その一冊を起点にあれこれと話が深まったり広がったりしていくおもしろさ。
読書好き、というよりか、ただ本を読む人、というスタンスで、それぞれの一冊をおもしろがる参加者のみなさまのおかげで、とてもよい夜を過ごすことができたように思います。

 

さて、この回をふまえて、よりブラッシュアップしたBIBLIO POSTを近々開催したく思っております。
くわしいご案内は近日お知らせいたしますね。

本を読むみなさまに、ふわーっとかろやかにおたのしみいただけるコンテンツになればいいなあと思っております。
どうぞ、おたのしみにしていただけましたら幸いです。

さいごまでお読みいただきありがとうございました!

POST:BIBLIO POST