みそづくりの会

週に一度、作業のできるアトリエ兼喫茶のような空間としてひらいている<オープンアトリエ>。
2020年は、どなたでもおこしいただけるふだんのオープンアトリエに加え、予約制のとくべつな授業のような日をもうけます。

その一回目となりますのが、1月のみそづくりの会です。

みそは、大豆と塩と麹があればできる、とてもシンプルな食材です。
マルカワみそさんのみその完成量から材料を計算してくれるページなどもありますし、誰にでも自宅でつくることができます。

誰にでも自宅でつくることができるのに、わざわざつどってつくる意味は、あるのか?

去年ひらいたプライベートみそをつくる会のレポートがてら、だれかとつくるみそづくりのお話をしようとおもいます。ご自身でお味噌をつくる予定の方の参考にもなればうれしくおもいます。

みそは、1、2月頃に仕込み、だいたい10月くらいから食べられるようになります。

まずは、仕込み作業です。
材料はシンプルですが、ひとりでもくもくとやるにはけっこうな時間とちからが必要です。
多人数分をいっしょにつくることで、必要なちからもじかんも軽減されます。なにより、わいわいたのしくやるのが、いいなあと思いました。

前日から豆を丸一日ちかく浸水させておいたあと、朝のうちに火を入れます。豆がふんわりと茹であがった頃にみなさんがやってきます。
そこから、豆をしっかりとつぶしていきます。作業としてはこれがいちばんの山場です。ちからと時間がいる作業です。
大きめでしっかりとしたつくりのマッシャーがあると格段にスピードがあがります。100均のマッシャーは、ぐねっと折れていました。でも、だれかとわいわいやっているから、そんなハプニングもおもしろいものです。

それから塩きり麹をつくります。麹をほぐしながら塩とまぜるだけです。
それをつぶした大豆とまたよくまぜます。
まぜきったら、ぎゅっぎゅっと握りしっかり空気を抜いて、消毒したジップロックやタッパにうつします。

それからお昼ご飯を食べて、解散です。それぞれの家で熟成(放置)していただきました。

おもしろかったのが、そのあと、秋頃になって、さあみそが食べはじめられるぞというときです。
みんなで晩ごはんを食べましょうという機会に、せっかくなので、みなさんのみそを持ってきていただき、それぞれを試食させていただきました。
これが、それぞれにぜんぜんちがう味だったんですよね。
まぜる作業まではみんなでやったので、その状態まではおんなじはずなのに、
袋にとじたあとの熟成(放置)の条件によって、こんなにちがうのか!というほどにちがっていました。
しかも、そのちがい方が、それぞれのもちぬしの雰囲気と似たところがある。

おみそは生きもののようなものですよ、と数年前にはじめて参加したお味噌作りの先生がおっしゃっていたのには、そういう意味合いもあったのかもしれないなあ、と思いました。
ちょっと、家族みたいになる。そんなふうな、興味深いちがいかたでした。

というわけで、つどってわいわいとつくるのには、けっこうおもしろみがあるのです。
材料の計算だとか手配だとか、はじめてだとすこし面倒に思われることも、しなくて大丈夫。
自分でつくったお味噌は、食べきるのが惜しくなるほどおいしいですよ。

作ってみたいな、と思っておられた方、このお話を読んでおもしろそうだと感じられた方、
ぜひ、ごいっしょできましたらうれしく思います。


<まなぶオープンアトリエ>
1月28日(火)みそづくりの会
時間:10:30〜13:30(作業2時間+昼食30分程度)
費用:3200円(みそ1kgお持ち帰り+昼食代込)
→費用の訂正をいたしまして、大変申し訳御座いません。
今年お作りいただいた方が、来年ご自身でもつくりやすいよう価格を見直しました。

昼食は、自家製みそをつかった定食を予定しております。
もし1kg以上のみそを作りたいという方がおられましたら、ご相談承ります。ご予約のメールもしくはDMにてお伝えください。
どうぞよろしくお願いいたします。

定員:6名さま
持ち物:
・お味噌1kgをお持ち帰りいただきますので、それが入る容器
おすすめは大きめのジップロック。タッパや琺瑯容器などでも大丈夫です。
・エプロン
・手を拭くタオル
・マッシャー
大きくてしっかりしたつくりのものがおすすめです。
100均のものはハプニングが起こる可能性大です。

お名前、参加人数、メールアドレス、当日連絡のつくお電話番号
をこちらのフォームもしくはInstagramのDMからご連絡お願いいたします。

満席になり次第受付終了、先着順となりますことをご了承ください。

ご参加いただいたみなさまと、秋頃に、晩ごはんがてらの熟成みそ試食の会もいたしたく思っております。
みなさまのご参加をお待ちしております。

KURASHI