みなもとだより に、なる前、とりとめのないひとりごと
(みなもとだよりを書くひと の 日記のようなページです)
ただ風に木葉こすれるこの道で
わたしとうめいになりました
201109
道を歩けば音がする。見上げてみれば一枚二枚、木のてっぺんに残った枯葉がかさりかさりと揺れている。そういえば虫が鳴いている。秋の草陰、あの背の低い木は、陽に当たるところだけが赤いのね。
カラリカラリとあかるく、スカートはためかせて通りすぎる学生の皆さんと、長いコートにマフラーに猫背のわたし。
あの頃は、若かった、と振り返るほど年を重ねた訳でもないけれど、するりするりととうめいになって、かわいた秋の景色のひとつになったようです。
昔よくお世話になった土地へ、ずいぶん時間をあけて訪れると、こんな心地がするものなんですねえ。
こどもたちが、未来をたのしみにおもうような、おもしろい大人になろう。
ずるんと落ちてきたように思い出したけれど、そうそう、あの頃のわたし、生意気にそんなこと、思っていたんでした。
びっくりするほどすっかり忘れて、
まだまだ、まだまだおもしろくなれるぞ、と、
(ときに落ち込んだりもするけれど)どんどん、どんどん、今に未来にわくわくしつづけている。
もしかしたら毎日のわたしのなか、あの頃のわたしカラリカラリ、あかるくひかっているのかも?
まだまだ、まだまだ、おもしろくなれるね。
まだまだ、できることが、あるね。
今年も冬じたくが、やって来きますよ、