紙のみなもとだよりをつくりはじめて、だいたい5年が経ちました。
毎月つくったり、1000部ほどまでつくっていた頃もありましたが、
いまは季節に一度くらい、だいたい300から400部製作している、ちいさな、ささやかなおたよりです。
相変わらず、手描きの線に、手折り仕上げの原始的なつくりかたですが、
たくさんの方にうけとめていただき、いつもありがたいなあと思います。
そんなみなもとだよりになる前の、
さっとつけたり、書き散らかしたメモのような
もっとこまごまとしたことをのこしてみたいなあ、
と、ふと、そんなふうに思って
こんなページをつくってみました。
mina mono (ミナモトのモノローグ:ひとりごと)というタイトルのとおり、
あんまり考えなく、絵や写真やことばをつけつづけてみたいと思います。
そういう、なんでもないものが、
あとから見返してみると、いい具合に気合もなく、意図もなく、
いい線が描かれていたりするものですし、(そういう打算的なところもあります)
どんなものがあらわれていくのか、
肩のちからぬいて、のんびりご覧いただけましたら幸いです。
ただここで夕焼け浴びてなに色だともいえない色したわたくしと石
201025
この頃の日の傾きかげん、線路へちょうどよく夕焼けが差します。
いつもそこにある、ということも意識しないくらい何気ないものが、パッと目に飛びこんできて、はっとするうつくしさをみるとき。
すごく、生きている、かんじがするのは私だけなのかもしれないけれど、
花のにおいとか、雑草のふくらみ、乾いたこどもの頬、うろこ雲、夕陽にひかる窓、樹々の影ぐあい、
そういう瞬間が、一日のそこかしこに飛びこんでくる秋という季節を、あらためていとおしいなあと思いなおす日々、きょうも夕焼けに目を細めつつ。