—– いま、どんな暮らしをしていますか?
いろんな方にきいてみた、いまの暮らしのこと。
いただいたさまざまなお返事を、ひとつに束ねた<いまの暮らしだより>です。
今回は、熊本の山の上で多国籍料理を中心としたカフェを営む やまもと ななえ・やまもと ゆうや夫妻(INSTAGRAM@stock_kitchen) からいただいたおたよりを紹介します。
熊本・阿蘇の外輪山、最寄駅は車で2時間弱、バスは一日に3~4本という山の上で3人の息子と暮らしています。
普段はそこで多国籍料理をメインにしたカフェを営んでいますが、昨年の11月より自分たちの手で家を作ろうと決心、お店をお休みして家づくりに取り組んでいたという、特殊な状況の中での非常事態宣言でした。
予算上、生活費は4月までしか用意していなかったので、とにかく家族の生活を確保する計画をと生後数ヶ月の三男に授乳しながら何度もスケジュール帳に向かったのを覚えています。
恥ずかしながら私たちは日頃から経済的には安定とは程遠い生活をしています。そして同時に子どもたちが側にいてくれる間にどれだけ楽しめるかと思いを巡らせているので、頻繁に立ち止まっては「ずっとこの忙しさでいいの?」「どれくらいのお金が生活するのに本当に必要?」「どうやって稼ぐ?」そして決まれば目標に向かってがむしゃらに働くこともあったり、ピタッと止まってゆっくり生活することもあったりとそんな生活で。
この状況は、経済的、生活的な面ではいつもの”立ち止まって一旦見直す”私たちのルーティンのひとつとして捉えることができました。
例年なら1年の中で一番忙しく朝から晩まで休みなく働くゴールデンウィークでしたが、今は事業形態を変えるとき。接客以外の何かをやるしかない。
そうと決まればドキドキ(いろんな意味で)わくわくしながら自分たちの別の表現方法を探り、リストアップをしています。
この生き方ができるのは生活コストがかからないこの環境だからなのかもしれません。
世の中がこれだけ変化している中でも、新芽の芽吹きは変わらずやってきます。
そんな姿からもしっかりした安心感を得て前向きでいられていると毎日、本当に思います。
これを乗り越えた先に、
どんな境遇の人でも生きものでも楽しく暮らせる世の中が来ることを本気で願っています。
(いまの暮らしのたのしみや、これがあるから大丈夫、なものや景色やひとの写真:
今は、とにかくなにかを考えてつくり続けられていることがありがたくて楽しくて、、そして、家族の時間に支えられています。)