瞬き便 9(awaiya books)

(古)本と喫茶 awaiya books
の、ふたりが交わす 往復書簡(のようなもの)、瞬き便(またたきびん)。

今回は、みなもから さっちゃんへのおたよりです。


awaiya booksのふたり

みなも(帰りを待っているほう/いれもの担当/老アラサー)
さっちゃん(広島にいるほう/なかみ担当/ヤングフェアリー)

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みなもさん
読んでくださる皆様

こんにちは

五月になりましたね。
窓から入る風が
心地よくてうれしい。

この間
炭酸水を飲もうとして
いきおいよく吹きこぼれたんです。
久しぶりのことだったので
おどろきました。

日差しの中
しゅわしゅわと
手をつたって
ぼたぼたと地面に落ちる様子は
なんだか眩しくて。

その感覚に
どうしてなのか、
一本の木を思い出しました。

子どもの頃
よく遊んでいた公園で
一本の木に名前をつけたんです。

お気に入りのその木は
いつも静かにそこにあって、
とびきりいい木陰をつくる。

その木のことは、
わたしだけが知る
ひみつのようなものでした。

風が葉をゆらす音
ひんやりした幹の手ざわり
今でも瑞々しくよみがえります。

子どもの頃の
ちいさな宝物のような経験
忘れているようで
ちゃんとわたしのなかにあるんだなあと
嬉しくなりました。

ところで、
広島からは書くのはいちど終わりです。

ここで書く瞬き便も
みなもさんが渡してくれた
ちいさな宝物。
ちゃんとわたしのなかにある。

やっぱり
嬉しい。

では、また
awaiya booksで。

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